4月23日(日)爽やかな快晴の春の日和に2017スカイラインスプリングフェスティバルが開催されました。
ゲスト 渡邉衡三氏(元日産自動車R33R34商品主管 当館顧問)
吉川正敏氏(元日産自動車車両実験部主管R33R34V35V36等担当)
司会進行 片岡英明氏(モータージャーナリスト)
午前の部
渡邉衡三氏、吉川正敏氏によるトークショーが開催されました。
渡邉衡三さんのトークショーが始まり、中島飛行機時代からの歴史の説明がありました。その当時の製作されたエンジンの紹介がされた後、初代スカイラインからの紹介がありました。
かわりまして吉川正敏さんのトークショーが始まりまして、R34の開発に携わった感想のスピーチやスカイライン作りの裏側の話を語っていただきました。トークショーの中で渡邉衡三氏、吉川正敏氏両氏ともにスカイラインに限らず車作りの思想をもってスカイラインらしさとはどんな車かをイメージしながらR32~R34までは同じストーリー、同じ車作りでやってきたと思いを馳せてました。
RBからVQへのエンジンの変化の話では、R32にVQエンジンを載せての先行開発者の秘話が聞けました。色々な制約があってその中で試行錯誤してnismoの柿本氏に掛け合って34GTカーでVQエンジンを載せてチャンピオンを獲得する実績を作った反面、実は吉川さんはV6より直6の音色の方が好きという本音も漏らしてました。
最後にボディ剛性の話をされ、開発するにあたって苦労したことはいろいろな人が乗ることを考えるとあまり高性能すぎるのもどうかと。意のままに操るという部分では苦労した。色々な人がいるので味付けは難しいが、どんな車を作るって意思がはっきり持てればそれに沿って車作りを行うだけ。車はどれだけ人を助けられるかという部分では車作りは無限であって、終わりがないと語られてました。
その他、「100人いたら100人のスカイラインがある。」「これだけ暑い思い入れのある車は他にはあまりない。」等、両氏が熱く述べて午前のトークショーは幕を閉じました。
午後の部
日産自動車株式会社の藤井真氏によるプレゼンテーションが行われました。
プロジェクターによるデモンストレーション映像をほど10分ほど放映した後、V37のプレゼンテーションをされました。その後、プロジェクターにて60周年記念車の説明を行い、「セミニアリン本革シート」「オープポアウッドトリム」「BOSE performanceシステム」についての説明がありました。
この日同時開催されている『六本木スカイラインタイムライン』のイベントを案内して質疑応答に入りました。さすがはスカイラインファン。多くの質問や要望に藤井真氏も刺激を受けていました。
質疑や要望の内容は
・60周年記念車と北米の輸出仕様では北米の方が内容が豪華なこと。
・インフィニティとスカイラインの違いは?日本のライバル車は?
・ハイブリッドや自動制御システムについてスカイラインはどうなっていくのか?
・製廃パーツの再販について
・丸テールランプの位置付け
などが挙げられてました。
最後に日産自動車様からプレゼントがあり、皆さん満足されてトークショーが幕を閉じました。
文:サポーターズクラブ 鴈金 亮